安価で決める自由なスポ根・続々
1 : アナタ   2025/12/14 23:02:14 ID:oZsMBirstg
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?tr=all&read=20975&log=past&res=1000

・安価によって物語が変わっていきます
・出来るだけ毎日更新しますがたまにお休みします
213 : お兄ちゃん   2026/04/04 23:06:13 ID:tgVcNB2IgA
ハヤシライスを食べながらライスと話をする。
ランチミーティングのようなものだ。
「プロジェクトL'Arcのメンバーも順調に海外で実績を積んでいるみたいだ」
「ゼンノロブロイさんも、模擬レースでフランスのGIウマ娘に勝ったんだって。すごいなぁ」
もはや海外の環境が合わないというディスアドバンテージは無い。
世界のウマ娘と対等に実力で勝負出来る時代が来たのだ。
「そうだ、これを見せようと思ってたんだった」
ハヤシライスを食べ終え、食器を片付けながら思い出した。
パソコンを持ってきて、ライスに見せる。
「今日のニエル賞の映像だ。まだ結果は知らないよな?」
「うん、どうなったんだろう」
フォワ賞とニエル賞は同日開催。
フォワ賞に出走したライスに、ニエル賞をチェックするほどの余裕は無かった。
「フサイチパンドラ、ここで抜け出した!」
このレースに出走した日本勢はフサイチパンドラのみ。
孤独な戦いにも関わらず、いつも以上の気迫が見える。
「3番か!5番か!三着争いは4番と7番!ここで先頭は5番フサイチパンドラ!そのままかわしてゴールイン!」
「わぁっ!パンドラさんが勝ったんだ!」
クラシック級のウマ娘とは思えない仕上がり。
シニア、クラシック混戦の凱旋門賞でも通用しそうだ。
「明日はお祝いしないとだね!」
「そうだな!さらに勢いづけよう!」
流れというものは確実に存在する。
ハッピーミークの怪我を引きずらないためには、良い流れを強める事が大事だ。

ライスシャワーと次に行うトレーニングは>>214(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
214 : トレ公   2026/04/04 23:07:13 ID:zHJfEdj8p6
スピード
215 : トレ公   2026/04/05 23:08:48 ID:BO8ElAm/BQ
「ありがとね〜!てか、これワンチャン凱旋門も行けんじゃね?」
フサイチパンドラはニエル賞を制した。
元々のセンスに加え、モチベーションと効率的な練習が実力を伸ばしている。
プロジェクトL'Arcでの合同トレーニングで一緒になるたびに、その伸び幅に驚かされる。
「パンドラ、トレーニングの時間よ。早く準備しなさい」
「はーい。分かってるってー」
レース翌日にも関わらず、トレーニングを行うようだ。
トレーナーによってやり方は違うが、担当ウマ娘の事を思っているのは同じ。
「ライスもトレーニングしたいな。良い?お兄さま?」
今日は休みにするつもりだったが、ライスの瞳は燃えている。
モチベーションの高い状態は無駄にしたくない。
「そうだな。軽めのメニューなら良いぞ」
「やった!ありがとう!」
フサイチパンドラやハッピーミーク、そして他のメンバーの熱に影響され、ライスのやる気が高まっていく。
一対一のトレーニングでは得られない効果だ。
「ボールを使ったトレーニングをしよう」
身体に負荷がかかり過ぎないように、投げたり打ち返したりする使い方は避ける。
今回は、マシンで発射したボールに反応し、触れていくというトレーニングにしてみる。
216 : ダンナ   2026/04/05 23:08:53 ID:BO8ElAm/BQ
「上下左右、斜め、正面の9コースをランダムに狙っていくから、飛んできたボールに触るんだ。止めたり弾き返したりしなくて良い。とにかく触るだけだ」
「分かった!」
グローブを装着し、位置につく。
サッカーのPK戦に近いかもしれない。
「スタート!」
右上へのボールに右手が反応する。
流石にこのくらいは楽勝だろう。
「連続で行くぞ!」
二球、三球と連続して発射する。
求められる反応スピードが上がっていく。
「はっ!やっ!たっ!」
腕だけでなく、身体全体を使って動く。
「ラスト!」
最後の一球、真正面へのボールへ正拳突き。
「ふぅ。どうかな?」

ライスシャワーがボールに触れられた割合は>>217(70〜95%)
217 : トレーナー   2026/04/05 23:09:53 ID:5rjMayUGuw
80%
218 : モルモット君   2026/04/06 22:53:33 ID:mJomVBxJuY
今日はお休み
219 : アンタ   2026/04/07 22:58:16 ID:lizOI1VKYc
「良い感じだな。100球中80球だ」
大体のボールには反応出来ている。
触れなかった時も、目や手は動いていた。
連続した動作の後の、僅かな硬直が触れなかった原因だろう。
「ミスせずに出来るようになるまでやるよ。感覚も掴めてきたから」
「分かった。5分休憩したらもう一度やってみよう」
レース後なので、負荷をかけ過ぎないように休憩はしっかりと取る。
素早い動きでは特に呼吸が浅くなってしまう。
酸欠状態では判断力も鈍り、トレーニング効果も半減するだろう。
「行くぞ!」
ライスは格闘技の選手のように構える。
ボールを弾く動きは直線的で、無駄が無い。
「あと半分!その調子!」
今のところノーミス。
ただ、さっき取りこぼした二割は後半に固まっていた。
ここからさらに集中しなくては。
「はっ、はっ、はっ」
流れるような動きではなく、一回一回体勢を初期位置に戻す。
常に全てのコースに対応出来るような形だ。
「たぁっ!」
最後の10連発も完璧に弾いた。
「や、やったぁ!出来た!」
「すごいぞ!パーフェクトだ!」
一回目よりも高い集中力を維持したまま、全てのボールを捌き切った。
長くスパートをかけられるライスだからこそ、素早い動きを維持出来たのだ。
「ふぅ、やり切ると気持ち良いね」
「ああ。その気持ち良さは頑張った証だな」

ライスシャワーと通話するウマ娘は>>220(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレット・マヤノトップガンのいずれか一人)
220 : 相棒   2026/04/07 22:59:16 ID:1tuMrOQBXM
ダイワスカーレット
221 : トレピッピ   2026/04/08 23:10:40 ID:usz2Clgayk
「そっちは夜だよね。ごめんね、こっちの時間に合わせてもらっちゃって」
「いえ!全然平気です!アイツも遠征に行ってますし!」
ライスはスカーレットと電話をしていた。
日本とフランスでは、約8時間の時差がある。
フランスの13時は日本の21時。
夜の通話はルームメイトに気を使うものだが、今日はスカーレットの一人部屋なので問題は無い。
「フォワ賞、惜しかったですね。ライスさんの走りは完璧だったのに!」
「ううん、まだまだ直さなくちゃいけないところはいっぱいあると思う」
「つまり、もっと速くなれるって事ですね!」
スカーレットも同じように、課題を見つけては乗り越えてきた。
その結果、トゥインクルシリーズで輝かしい結果を残す事が出来たのだ。
「トレーナーは元気にしてます?無理してても隠そうとするから、本当は直接確認しておきたいんですけど」
「うん、大丈夫だよ。佐岳さんとお出かけしたりご飯食べたり、きちんと休んでるから」
「・・・へぇ。それなら良かったです」
スカーレットの声が僅かに低くなった。
「そうだ。アタシ達、凱旋門賞の一週間前にはそっちに行ける事になったんです!」
「そうなの!わぁ、早く会いたいなぁ!」
凱旋門賞は十月に行われる。
約一ヶ月後だ。
「今度こそ勝てるように、トレーニング頑張るね!」
「ファイトです!ライスさん!」

ライスシャワーと次に行うトレーニングは>>222(スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
222 : 大将   2026/04/08 23:11:40 ID:pWMUBvALNI
パワー
223 : あなた   2026/04/09 23:08:33 ID:GUGb325Yw6
「お兄さま、今日はどんなトレーニングをするの?」
レース後の疲労も抜けたので、少し激しめのメニューを組んだ。
「サバットっていう格闘技をやろう。蹴り技が多いイメージがあるけど、実は元々紳士のためのステッキを使った護身術だったんだ」
「ステッキで?格闘技にも色々あるんだね」
日本の格闘技と言えば柔道や剣道。
異なる文化からは異なる武術が生まれる。
「ヨロシクゴザイマース!」
サバットを教えるような技術は無いので、専門のコーチを呼んでもらった。
大きなプロジェクトだからこそ、こういったやり方も実現出来る。
「トレーナーサン!ライスサン!ワタシ、キビシイデゴザイマスヨ!」
一緒に体験する事になったが、対人戦をやる訳ではない。
ボクササイズのように、格闘技の動きで身体を鍛えるのが主な目的だ。
「が、頑張りましゅ!」

より上達したのは>>224(ライスシャワーまたはトレーナー)
224 : トレーナー君   2026/04/09 23:10:00 ID:XXL6N9mm0Q
何故かトレーナー
225 : アンタ   2026/04/10 23:11:10 ID:5WFpy7jRmM
「ワンツー!ワンツー!」
「はっ!やっ!」
休む暇が無いくらい連続で蹴りの動作を行う。
あくまで実戦用ではなく、トレーニングとしてのサバットだ。
「ハイハイ!モットハヤーク!」
「かはっ、はいっ!」
必死に身体を動かす。
ライスは汗一つかいていない。
ヒトとウマ娘ではやはり体力に根本的な差がある。
「だ、大丈夫?お兄さま?」
「ごほっ、だい、じょうぶ。やっと、慣れてきたところだよ」
既に脚の感覚は無くなってきている。
だが、まだ脳が命令すれば動く。
「ミギ、ヒダリ、キック!」
今度は色々な動きを混ぜながら。
サンドバッグを連続で打撃していく。
「ソウ!ソレデヨシ!」
何とか一区切りついたようだ。
「トレーナーサン!サイゴハワタシガ、アイテデゴザイマス!」
何故かコーチとスパーリングをする事になった。
「頑張って!お兄さま!」
ライスの応援で気力が復活する。
「はっ!たっ!はぁぁぁっ!」
キレが良くなっているという自覚があった。
これが応援の力なのだろうか。
「スゴイネトレーナーサン!ワタシノメハタダシカッタデス!イッショニ、サバットノチョーテンヲ、メザシマショウ!」
「すごい!スカウトされちゃったね!」
「さ、流石にお断りします・・・」
本来はライスのためのトレーニングなのだが、何故かライス以上に頑張らされてしまったのだった。

ライスシャワーと出かける場所は>>226(パリの観光名所)
226 : お姉さま   2026/04/10 23:12:13 ID:5yo.KQBTcc
オルセー美術館
227 : トレーナー君   2026/04/11 23:06:41 ID:Z3Y2xKbVcU
「おお、すごいな」
「迫力あるね・・・!」
今日はライスと一緒にオルセー美術館に来ていた。
この美術館はセーヌ川のすぐ側にあり、見方によっては川に美術館が浮かんでいるようだ。
外観から既に芸術を感じられる。
「ここには有名な作品もたくさんある。楽しみだな」
誰もが名前を聞いた事のあるような芸術家の作品がいくつも並んでいる。
印象派を扱う美術館として世界最大規模らしい。
「わぁ・・・すごい・・・!」
舞踏会を描いた絵画の迫力にライスが息を飲む。
ライスも絵を描くからこそ、そのすごさをより感じられるのだろう。
「まるで本物みたいだ」
写実的な画風の絵画。
肉体の質感や躍動感が伝わってくる。
「彫刻か。これもトレーニングに・・・」
つい、見たものをトレーニングに活用出来ないか考えてしまう。
芸術についてはあまり詳しくないが、相当な集中力をもって作り上げたであろう事は間違いない。
感覚を繊細にアウトプットするのはレースと通じる部分だ。
「来て良かったな」
「うん、後でロブロイさん達にもおすすめしようっと」

取材を受けるウマ娘は>>228(ヴェニュスパーク・リガントーナ・モンジューのいずれか一人)
228 : トレぴっぴ   2026/04/11 23:07:41 ID:fv3iQF0AyA
リガントーナ
229 : トレ公   2026/04/12 23:06:38 ID:xEnl7GbRY.
今日はお休み
230 : トレーナー君   2026/04/13 22:57:45 ID:4j6vtiOLKw
『これがリガントーナの走り・・・!まるで雪原に熱風が吹いているかのような、圧倒的な存在感!実に素晴らしいです!』
月刊トゥインクルの記者、乙名史悦子。
今回の取材対象はフランスのウマ娘リガントーナだ。
『リガントーナさん、凱旋門賞には名だたる強豪ウマ娘が出走しますが、特にライバルとして意識しておられるウマ娘はいらっしゃいますか?』
『そうね・・・ワタシの愛を受け取ってくれる相手なら誰でも歓迎するわ。でも、あえて一人挙げるとしたら・・・ライスシャワー、かしら』
好きな食べ物の事でも考えているかのように言った。
その表情に大きな動きがある訳ではないが、確かに楽しさを感じていると分かる。
『ライスシャワーさん!ああ、ジャパンカップでの激戦が鮮明に思い出されます!彼女のどういった部分に、特に惹かれますか?』
『力強い踏み込み、それと眼差し。隣にいるだけで、想いの熱が強く伝わってくるの』
言葉を多く交わした訳ではないが、言葉以上に走りで語り合った。
走りの熱を伝えたり伝えられたりするのが、リガントーナが走る意味そのものとなっている。
『本日はありがとうございました!おかげさまで素晴らしい記事にする事が出来そうです!』
『フフ・・・アナタも良い熱を持っていたわ。日本、やはり面白いところね』
リガントーナはそう言うとトレーニングコースへ戻っていった。

選抜レースでのライスシャワーの枠順は>>231(1〜12番)
231 : 貴方   2026/04/13 22:58:45 ID:iAgF52AKZY
7番
232 : あなた   2026/04/14 23:10:44 ID:Ek21mxzGNM
「ライス、ここが第二関門だ。気を引き締めていこう!」
「うん!行ってきます!」
プロジェクトL'Arcに参加するメンバー全員が凱旋門賞に出走出来る訳ではない。
メンバー内で代表を決め、選ばれた精鋭が世界に挑むのだ。
今回、凱旋門賞に出走出来る枠は4つ。
対して、選抜レースは12人で走る。
「・・・もちろん、勝つつもりで走ります」
「私だって負けません。凱旋門までの道筋を英雄譚に刻みます!」
「背負ってんのは同じだし?ま、あたしが勝つけど!」
敵は世界のウマ娘だけではない。
仮に世界のウマ娘より速くても、同じ日本勢に負けていては凱旋門賞は獲れない。
あくまで日本勢としての勝利ではなく、ライスシャワーの勝利を狙う。
「7番ライスシャワー。コンディションは良さそうですね」
「ああ。そうでなくては困る」
今回はプロジェクトL'Arcのためのレースなので、特別に佐岳さんが解説に加わるようだ。
「さぁ、夢への挑戦権を手に入れろ!」

ライスシャワーのスタートは>>233(良いまたは良くない)
233 : アンタ   2026/04/14 23:11:44 ID:aaJz3ikEh6
良い
234 : 貴方   2026/04/15 22:52:51 ID:Wp/KQdgAWY
「一斉にスタートを切りました!」
この選抜レースは芝2400m右回り。
コースの形状は違うものの、凱旋門賞の条件とは近い。
「先頭は11番。前を狙うのは5番フサイチパンドラと7番ライスシャワー」
今回は逃げ不在のレースとなった。
本来積極的に先頭争いをしない先行策のウマ娘も先頭集団にいる。
ライスは良いスタートを切れたので、そのまま前を走る作戦を取るつもりらしい。
「ライスセンパイと本気で走んの、初めてかも」
フサイチパンドラはライスの隣にいる。
世代が違う二人が同じゴールを目指して競い合っているのだ。
「あたし、勝ちたい。この気持ちに気付かせてくれたライスセンパイに!勝ちたいっ!」
「パンドラさん・・・」
ライスが成長してきたように、フサイチパンドラも成長していた。
天才は己の弱さを知り、強くなれる事を知ったのだ。
「っらぁぁぁぁぁっ!」
フサイチパンドラが一気に加速し、先頭に立った。
レース中間地点での事だった。
「はは、本当に良い走りだな」
フサイチパンドラの成長を見て佐岳メイは小さく言った。

最初に仕掛けたウマ娘は>>235(ライスシャワー・ゼンノロブロイ・マンハッタンカフェのいずれか一人)
235 : 貴方   2026/04/15 22:54:51 ID:OzSPf/0udI
ゼンノロブロイ
236 : トレ公   2026/04/16 22:55:47 ID:bfORqYnbIY
フサイチパンドラが先頭に立ち、全体を引っ張る。
ここだけを切り取って見ればかかっているようにも思える。
「すごい気迫だ」
しばらく状況に大きな動きは無かった。
全員が海外レースに合わせて調整したハイレベルなウマ娘。
無駄が無く、それぞれのレースプランを着々と遂行していた。
「ここで1番ゼンノロブロイが上がってきた!3番手のライスシャワーに並びかけてくる!」
少しペースを上げたゼンノロブロイが、ライスの隣まで詰め寄ってきた。
外を塞がれ、抜け出せるコースが少なくなってしまう。
「やぁぁっ!」
さらに加速した。
このまま最後まで走り抜けるつもりなのだろう。
「・・・行かせないっ!」
ライスはゼンノロブロイの加速に瞬時に反応し、ぴったりとついていく。
徹底的なマークでリードを許さない。
「・・・アナタにも」
ゼンノロブロイをマークするライスを、さらにマンハッタンカフェがマークしていた。
三両編成の列車のように、縦に並んで加速していく。
スリップストリームがある分、後ろのウマ娘の方が体力を温存しやすい。
体力が多く残れば末脚も鋭くなる。
「はぁ!?なんかヤバいの来てんだけど!」
フサイチパンドラも何とか速度を上げる。
先頭で引っ張っていたにも関わらず、脚はまだ残っているようだ。
「行けぇぇぇぇっ!」

一着になったウマ娘は>>237(ライスシャワー・ゼンノロブロイ・マンハッタンカフェ・フサイチパンドラのいずれか一人)
237 : アネゴ   2026/04/16 22:57:00 ID:LnRvS2XzYQ
ライスシャワー
238 : ダンナ   2026/04/17 23:03:28 ID:fUDdip1SUo
今日はお休み
239 : お姉さま   2026/04/18 23:05:02 ID:y4/9oERNGU
「く」
熾烈な競り合いが続く中、マンハッタンカフェが歯噛みする。
内に進路が確保出来ないので、コーナーを外から回って追い抜くか、最終直線に入ってから追い抜くかしか出来ない。
最短ルートで追い抜けない事が勝負の名案を分ける場合も多い。
「・・・待ってはもらえない」
マンハッタンカフェは今すぐに順位を上げる事を選択した。
ライスの外に出て、ゼンノロブロイも含めてまとめて射程圏内に入れる。
「行かせません!」
ゼンノロブロイはそれを察知し、スピードを上げた。
フサイチパンドラの後ろにつく。
ライスも遅れず加速する。
「最終直線に入り、先頭はフサイチパンドラ!すぐ後ろにはゼンノロブロイ!ライスシャワーとマンハッタンカフェが続く!」
「ここから先は上り坂だ。スピードを落とさずに走り切れるかが鍵になるな」
傾斜はそこまで急ではないが、ゴールまで上り坂が続く。
少しでもミスをすれば減速してしまい、一気に状況をひっくり返されてしまうだろう。
「やあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
フサイチパンドラが粘る。
かなり限界が近そうだが、スピードは落ちない。
「はぁっ!」
ゼンノロブロイが勝負を決めに来た。
フサイチパンドラの外に並びかける。
240 : 大将   2026/04/18 23:05:07 ID:y4/9oERNGU
「ここだっ!」
ライスはそれを見て同時に動く。
反対に、内に切り込んで進路を確保する。
「良いぞ!」
これで、あとは加速して追い抜くだけ。
長く速度を維持するスタミナと、最高速度に早く到達するパワーを併せ持つ今のライスならここからでも抜ける。
前を狙う気持ちの強さもまた武器の一つだ。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「うああああああああああっ!」
三人が横並びのまま残り50m、40mとゴールが近付く。
最後は根性の勝負。
もはや技術や能力の問題ではない。
「やぁぁぁぁっ!」
ほぼ同時にゴールしたように見えた。
凱旋門賞に挑戦する権利をかけた一番を制したのは。
「ライスシャワー!一着は7番ライスシャワーだぁぁっ!」

二着になったウマ娘は>>241(ゼンノロブロイまたはフサイチパンドラ)
241 : アナタ   2026/04/18 23:06:07 ID:yNsMdzS0M.
フサイチパンドラ
242 : トレーナーちゃん   2026/04/19 23:06:00 ID:7DUwMa1K.2
「はぁ、はぁ、やった・・・」
ライスは確かな強さを見せ、強力なライバル相手に競り勝った。
圧倒的な勝利という訳ではないが、レースに携わる者ならその強さがよく理解出来るだろう。
「あー悔し〜っ!マジであとちょっとだったのに〜っ!」
二着はフサイチパンドラ。
前半から先頭で走り続けたが、最後までスタミナを切らさなかった。
センスだけでなく、きちんと地力に基づいた走りに進化している。
「おめでとうございます、ライスさん」
ゼンノロブロイは三着。
欠点の無いバランスが良い走りで確実に、しかし大胆に攻めてきた。
「彼女に、追いつきそうに・・・」
マンハッタンカフェは伸び切らずに四着。
イレギュラーな仕掛け方をしたが、もう少し距離が長ければそれもはまっていた。
マンハッタンカフェは何かとライスが重なりそうになるのを見たようだった。
「すごく良いレース。きっと世界のウマ娘にも勝てる」
一緒に観戦していたハッピーミークが言った。
「トレーナーさん!私達の分まで悲願を達成して下さい!あなたとライスさんなら、絶対に凱旋門賞を制覇出来ます!」
桐生院トレーナーが拳を握る。
「はい!プロジェクトL'Arcの、いや日本中の夢を、俺とライスが叶えてみせます!」
誰かではなく、自分達できっと勝ってみせる。
人々に勇気を与え、幸せを作り出す。
凱旋門賞制覇にはそれだけの力がある。
「ライス!」
「お兄さま!」
勝利を喜び合う。
ここまで頑張ってきた日々が成果になる時は近い。

ライスシャワー達と行うトレーニングは>>243(自由な形式)
243 : 使い魔   2026/04/19 23:08:00 ID:7kyntY8z.I
セーヌ川沿いの河川敷をランニング
244 : トレピッピ   2026/04/20 22:58:22 ID:HcQUo9gQfA
今日はお休み
245 : トレ公   2026/04/21 23:07:26 ID:158V56HcD.
「以上が凱旋門賞に挑むメンバーだ!」
凱旋門賞に出走するメンバーは、順当にライスシャワー、ゼンノロブロイ、マンハッタンカフェ、フサイチパンドラの四人となった。
ライスが選ばれるのは当然なので驚きは無い。
ハッピーミークは怪我の影響で挑戦見送りとなった。
「全員の想いを乗せて走ってほしい!そして掴んでくれ!これまでは手を伸ばし続けても届かなかった夢を!今なら手の届くほど近くにある夢を!」
「はい!」
もちろん出走する四人以外にも凱旋門賞を走りたかったウマ娘はいる。
しかし、出走出来ないからと言ってその想いやそれまでの努力が無駄になる訳ではない。
走るメンバーのため、そして今後の自分のために必要になる。
「もうちょっとだね・・・」
「このプロジェクトのポスターを一緒に見ていたのがすごく昔のようにも、つい最近のようにも思えます」
ライス達出走メンバーはセーヌ川沿いの河川敷をランニングしていた。
朝早くからこうして走り込みを行う地道さこそが、選抜される理由の一つなのかもしれない。
「ここへの道は長く、険しかった。それでも、後戻りしたいとは思いませんでした」
「ま、戻ってる暇とか無いし?やるって決めたらやった方が良くない?的な?」
ほとんど勢いだけでプロジェクトL'Arcへの参加を決めたフサイチパンドラだったが、その意志は固かった。
動機はそれぞれだが、全員が今同じ目標に向かっている。
それこそがプロジェクトL'Arcの本質に近いものなのかもしれない。
「ふぅ、ちょっと休憩しよっか」

ライスシャワー達が立ち寄る場所は>>246(カフェまたは公園)
246 : トレーナー君   2026/04/21 23:08:26 ID:DfV/vTHzSk
カフェ
247 : マスター   2026/04/22 22:43:12 ID:glF6eprp1E
しばらくランニングを続け、朝七時半過ぎになった。
カフェの街であるパリには、この時間に開店するカフェも多くある。
ライス達は朝食とコーヒーで軽く休憩しようと考えてカフェの一つに立ち寄った。
「テラス席で人々の往来を見ながらコーヒーを飲むのがパリの文化の一つになっているんです」
「おおー、なんかオシャレ。パリっぽいかも〜!」
テラス席からはセーヌ川や、同じようにカフェでくつろぐ人々が見える。
『凱旋門賞は誰が勝つと思う?』
『やっぱモンジューだろ。流石に格が違うぜ』
『あたしはヴェニュスパークちゃんかな。一番伸びてる娘だし、凱旋門までにもっと強くなってるって』
『僕はリガントーナだと思いますよ。あの鋭い末脚で全員差し切ります』
凱旋門賞について議論するフランス人らしき四人組。
日本勢については話題にも出ない。
「・・・期待はされてない、ね」
フランス語を勉強したライス達には、彼らの話の内容が理解出来た。
「それなら、私達でひっくり返しましょう!日本のウマ娘の強さを凱旋門の歴史に刻み込むんです!」
ゼンノロブロイが立ち上がって言った。
「うん・・・!ライス達が勝てば、きっと!」
マンハッタンカフェもカフェオレを飲みながら頷く。
「うし、やったろ!」
まずは元気をチャージ。
ライスは巨大なクロワッサンを食べる。
もし日本勢が凱旋門賞を勝利すれば、以降も日本のウマ娘は期待を寄せられる事になる。
日本のウマ娘が世界で通用すると示す事になるのだ。
「ライスが勝てば、皆に道を作ってあげられる。喜んでもらえるかな」
走りで幸せを与えるというライスの目標がぼんやりとだが、やっと固まってきたのだった。

ダイイチルビー達と合流する時間帯は>>248(朝または夜)
248 : トレーナーさま   2026/04/22 22:44:12 ID:RidDlux3ro
249 : トレーナーさま   2026/04/23 23:08:13 ID:pus4ocIDSs
「トレーナーさん」
「皆!久しぶり!」
長らく離れていたルビー、スカイ、スカーレットと久しぶりに対面出来た。
凱旋門賞観戦のため、はるばる日本からやってきてくれたのだ。
「ちょっと痩せたんじゃない?働き過ぎね、たまには休みなさいよ」
「ああ、気をつけるよ」
空港に到着したのは夜。
時差ボケもあるのでとりあえず休んでもらい、また明日積もる話をしよう。
とは言ってもほとんど毎日電話やメッセージでやり取りはしていたが。
「いや〜一年ぶりのフランス旅行、楽しみですね〜」
「本来の目的はお忘れ無きよう」
チーム<アルタイル>の仲間として、ライスの凱旋門賞制覇を間近で見届けてくれる。
ライスも、三人が近くにいてくれれば心強いはずだ。
「今日はしっかり休んで、明日からトレーニングね」
スカーレット達は素晴らしい結果を残してきたウマ娘。
一緒にトレーニングすればプロジェクトL'Arcメンバーに良い影響を与えられるだろう。

ライスシャワー達と行うトレーニングは>>250(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
250 : 使い魔   2026/04/23 23:09:13 ID:lRpUlglUtI
スタミナ
251 : トレーナーさま   2026/04/24 23:06:29 ID:DAOxO.GXKg
「選抜レース、おめでとうございます!」
「ありがとう!」
スカーレット達が到着した翌日、ライスとも再会する。
「ちょっと見ない間にまた速くなりましたね〜。これぞ世界レベルって感じですね」
「えへへ、そうかな?」
通常、海外に渡ってすぐは激しい運動をしない方が良いとされる。
しかし、ウマ娘であれば別だ。
走る事が生活に深く組み込まれているため、走らない方が生活リズムを崩してしまう。
「じゃあ早速始めようか」
ルビー達も一緒に、走り込みを行う。
街中を見物しながらスタミナも鍛えられるので、こちらに来たばかりの三人にはぴったりのメニューだ。
「こっちは涼しくて過ごしやすいわね」
「日本は九月でも結構暑いんですよ〜。ほんと参っちゃうんだからー」
スカイは暑いのも寒いのも苦手。
この時期はやや寒冷な欧州の方が過ごしやすいのだろう。
「美味しいものもいっぱい食べたんだよ。マカロンとか、クロワッサンとか!」
「写真は拝見しました。息抜きも出来ているようで何よりです」
話しながら走っていると、長時間のランニングも苦では無くなる。
むしろ、つい走り過ぎてしまうくらいだ。
「おかえり。随分遠くまで行ったんだな」
安全のため、位置情報は把握出来るようにしてある。
ウマ娘の速度についていく事は出来ないが、マップ上の点の動きを見ているだけでもライス達の姿が目に浮かぶ。
「うん、久しぶりに会ったからいっぱいお話しちゃった」
やはりチームで一緒にトレーニングするとモチベーションが上がるようだった。

ライスシャワー達と誰の映像を見るか>>252(ヴェニュスパーク・リガントーナ・モンジューのいずれか一人)
252 : ダンナ   2026/04/24 23:07:29 ID:UiTIrcLjKk
モンジュー
253 : トレーナーさま   2026/04/25 23:09:01 ID:tLYR2z3Ckw
「トレーナーさんトレーナーさん。これ見て下さいよ」
スカイがスマホの画面を見せてくる。
そこには、生放送中のレース動画があった。
「これ、モンジューじゃないか。レースに出る予定なんて発表されてなかったのに」
ライバルの動向はチェックしているつもりだったが、まさか漏れがあったのだろうか。
「それが、突然野良レースをするって言い出したらしいんです」
「思いつきで動くタイプじゃないと思ってたけど・・・」
「相手は欧州で活躍する重賞ウマ娘のようですね」
となると、言い出したのは突然だが、思いついたのは突然ではなかったのかもしれない。
何らかの意図で重賞ウマ娘達を集め、突発的にレースを開催したのだ。
「何のために・・・?」
「実力を見せたかったのかな?」
モンジューが強いのは周知の事実。
ただ強さを見せつけるというよりも、変化を見せたかったのか。
「あっ!」
スカーレットが声を上げる。
「これ、東京レース場よ!」
「え」
確かに、コースの形状や周りの景色から東京レース場のように見える。
「モンジューさんは日本にいる・・・って事?」
「いや、違う」
時期や時間、状況を踏まえて考えると。
「これは、VR空間だ!」

モンジューが走っているコースは>>254(1600m〜2400m)
254 : あなた   2026/04/25 23:10:01 ID:PRUGaFMxn.
2400m
255 : ダンナ   2026/04/26 22:59:37 ID:jU64T6NqHE
今日はお休み
256 : アンタ   2026/04/27 23:13:35 ID:aPG5je0TBY
モンジューが走っているコースは東京2400m。
つまり日本ダービーやジャパンカップと同じ条件だ。
後方にいるモンジューは周りを囲まれている。
徹底的にマークされており、抜け出すのは困難に見える。
『さぁ、始めよう!』
モンジューはあえて速度を落とした。
前と横は塞がれていたが、後ろにはスペースがあった。
一度下がる事により、改めて前方の進路を確保したのだ。
「思いついても、やらないよな・・・」
減速してから再加速するのは非常に難易度が高い。
スピードもスタミナもパワーも要求される上、状況を正確に判断する能力も無くては成功しない。
『モンジューが大外に出た!ぐんぐん上がっていく!』
他のウマ娘達も実力者であるはずなのに、子供と大人のような差さえ感じてしまう。
圧倒的な速さで一気に先頭に躍り出た。
「まだ800mはあるぞ」
差しウマ娘のモンジューが残り800m地点で先頭にいる。
ここから先はどれだけ着差を広げられるかチャレンジするだけだ。
『今ゴールイン!後続はまだまだ後ろにいるぞ!』
「すごい・・・」
ライスは呆気にとられていた。
モンジューは余裕そうに手を振る。
このレース自体も、人々に自分の強さを見せつけるためのものという印象を受けた。
もしかすると、途中で囲まれたのもわざとかもしれない。
東京2400mを選んだ理由、それは。
「日本のレースなんて余裕、って言いたいんですかね?」
楽勝宣言とも言えるが、逆に言うと日本を意識しているとも取れる。
「彼女に勝てば最高に気持ち良いだろうな」
ここは、逆境を楽しもう。
そのくらいの方がきっと上手くいく。

ライスシャワー達と次に行うトレーニングは>>257(基礎または応用)
257 : トレーナーちゃん   2026/04/27 23:14:35 ID:OQc3LRiRfU
応用
258 : トレーナーちゃん   2026/04/28 23:15:46 ID:qL9lpFt3nw
モンジューは強い。
だが、ライスなら勝ち目が無いという訳ではない。
十分ひっくり返せる差だ。
「今日は少し変わった事をしてみよう」
「何をするの?」
基礎能力はモンジュー達に劣っていない。
テクニックや戦術が勝負を分けるはずだ。
「芝とダートを交互に、連続で走るんだ。状況に合わせて力の入れ方を切り替える練習だ」
凱旋門賞の芝は洋芝。
雨が降るとかなりパワーが必要になる。
ダートで走るのがそのパワーを鍛える練習だ。
「併走形式にしよう。誰か一人。そうだな・・・」
ライス以外に、一人併走相手を決めよう。
一対一なら、相手の動向に注意を向けやすくなる。

ライスシャワーと併走するのは>>259(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレットのいずれか一人)
259 : お前   2026/04/28 23:16:46 ID:BNIexLizls
ダイイチルビー
260 : トレーナーちゃん   2026/04/29 23:10:58 ID:rP01gqVaI6
「じゃあルビー、併走相手を頼むよ」
「かしこまりました」
スプリンターの武器はスピード。
欧州のレースは日本ほどスピード重視ではないが、だからこそそこで差をつけられる。
ライスが持つスタミナとルビーの持つスピードを掛け合わせれば、世界に通用するウマ娘になれるはずだ。
「スタート!」
最初はダートコース。
芝が得意なライス達にとっては、加速しづらいバ場だ。
「はぁっ!」
ルビーが前に出て、差を広げようとする。
序盤からかなり飛ばしている。
「普通のレースじゃ絶対にしない走りね」
ライスのために、わざとスピードを意識した走りをしてくれているようだ。
ライスはやや姿勢を低くし、下半身のクッションを使って走る。
「ここからは芝コースだ」
同じコースに、芝とダートが混在している。
厳密に言うと、取り外し式のラチを外してコースを変えている。
今日の洋芝は乾いていて、比較的走りやすい。
しかし、パワーは要る。
「ここ!」
ライスはコーナー終了直後に仕掛けた。
しっかりと大地を踏みしめ、砲弾のように突き進む。
芝のクッション性に負けないように、接地時間やストライドも調整している。
「ちゃんと実践出来てるな」
考える事はいくつもある。
それを実行出来るようになるまで、何度も反復練習してきた。
その効果は間違いなく出ている。
261 : お兄さま   2026/04/29 23:11:04 ID:rP01gqVaI6
「参ります」
最終直線、ルビーが最高速度を目指して加速する。
ここからダートだが、切れ味は落ちていない。
「はぁぁぁぁっ!」
ライスは全力で追う。
追うべき相手が明確になっていると、ライスはより速くなる。
「行け行け〜!」
「最後まで!」
結果はルビーの勝利。
ライスは1バ身ほど届かなかった。
「も、もう一回!」
「トレーナーさん。私は問題ありません」
「分かった。じゃあ歩いて呼吸を整えながら戻ろうか」
ルビーのスピードには苦戦しつつも、ライスは何度も走った。
芝とダートでの走り方の使い分けも出来ているので、今日のトレーニングは大成功だと言える。

街で出会うのは>>262(子供または大人)
262 : お姉さま   2026/04/29 23:12:04 ID:Ni7sBkhyJg
子供たち
263 : トレーナー君   2026/04/30 23:05:16 ID:Ttotxxd29o
今日はお休み
264 : 相棒   2026/05/01 23:20:49 ID:RkG3DaIA.M
いつものように、ライス達のランニングに付き添っていると。
『おりゃーっ!』
『ぐおーっ!』
子供達がはしゃぐ声が聞こえてきた。
『待て待てーっ!』
追いかけっこをしているようだ。
追いかけていたのは小さな子供ではなく、ライスと同世代のウマ娘だった。
「って、ヴェニュスパーク!?」
「わ、すごい偶然!」
ヴェニュスパークもこちらに気付いたようだ。
「こんにちは!ライスシャワーさん!」
流暢な日本語で挨拶される。
『うわ!ライスシャワーじゃん!すっげー!』
フランスの子供にもきちんとライスの事は認知されているらしい。
「こんなところで会うなんてキグウですね!」
「うん!ヴェニュスさんは子供達と遊んでるの?」
大きなレース前という大事な時期だが、息抜きも必要だ。
それとも、これもトレーニングの一環なのだろうか。
「はい!子供と遊ぶのはとっても楽しいのです!・・・師匠にはいつもガミガミ言われちゃうので」
ヴェニュスパークの師匠はモンジュー。
高いポテンシャルを持つ上に、モンジューの技術を受け継いでいる。
「そうだ!アナタ達も一緒に遊びましょう!」

ヴェニュスパーク達と一緒にする遊びは>>265(複数人で出来る遊び)
265 : トレーナーさん   2026/05/01 23:21:49 ID:tsjoVW.sfU
サッカー(フットボール)
266 : トレピッピ   2026/05/02 22:56:25 ID:9M3ccBkGUY
『じゃあねーちゃんからな!』
運動公園に移動し、ヴェニュスパークや子供達と一緒にサッカーをする事になった。
いつの間にか子供の数が増え、11対11の試合が出来るくらいになっていた。
「ルビーさんはゴールキーパー、スカーレットはフォワード、セイちゃんとライスさんでミッドフィールダー、トレーナーさんはディフェンダーで。あとは子供達にお任せしましょっか」
スカイの指示でポジションが決まる。
「遊びではあるけど、やるからには本気でやろう!」
「当然よ!絶対勝つわ!」
「頑張るぞー!おー!」
『おー!』
流れで遊ぶ事になったが、決して無駄な時間ではない。
ただ走る時とは違う身体の使い方が出来るトレーニングになる。
さらに、強敵であるヴェニュスパークの動きを観察する良い機会でもある。
「来たわよ!」
『おりゃーっ!』
ボールを持っている相手に向かって無計画に突っ込む子供達。
スカーレットもそれに加わっている。
『よっ、ふっ。ほっと』
「なっ!?」
巧みなボール捌きで攻め込まれる。
267 : お姉ちゃん   2026/05/02 22:56:30 ID:9M3ccBkGUY
「ライスさん!追いかけて!トレーナーさん!そっちの子の方に回って!」
スカイが司令塔となって試合をコントロールする。
子供達に指示は通じないが、スカイはそれも含めて考えているようだ。
「こ、ここで止めるよ!」
「良いですね!やってみて下さい!」
ライスが立ちはだかる。
フェイントで左右に揺さぶられるが、懸命に食らいつく。
「たっ!」
ライスが勝負を決めにかかる。
スライディングでボールを奪おうとするが、ジャンプでボールを浮かし、空中でパスした。
「ひゃうっ!?」
ライスは完全に出し抜かれて地面に転がる。
『僕の完璧なシュートで決めましょう!』
眼鏡が特徴的な子供がカーブをかけたシュートを放つ。
ルビーはそれをパンチングで弾いた。
『もらいました!』
いつの間にかゴール前にいたヴェニュスパークがダイレクトに蹴り返す。
『ゴール!』
ルビーも反応はしたが、流石に届かなかった。
「すごいスピードとテクニックだ。判断も速い」
レースにも共通する強みが活かされていた。
こうして、遊びの中で強くなってきたのだろうか。

ライスシャワー達の勝敗は>>268(勝ち・負け・引き分けのいずれか)
268 : お兄さま   2026/05/02 22:58:00 ID:8b4pDlgfIE
引き分け
269 : あなた   2026/05/03 23:11:09 ID:KDZnONO15I
「ここから巻き返していこう!」
「うん!まだ諦めるには早いよね!」
個人技ではヴェニュスパークには及ばない。
必要なのは個人の強さを凌駕する連携プレイだ。
『よし!オレに任せろ!』
こちらのチームの子供がドリブルで三人突破した。
『こっち!』
パスを繋ぎながら進出していく。
「今度は行かせない!」
ライスがヴェニュスパークをぴったりマークしている。
ボールに近付けなければ、攻め込む事は出来ない。
「むぅ、全然突き放せませんね」
ライスは徹底的なマークでヴェニュスパークを止める。
その隙にスカイとスカーレットが上がっていた。
「よっと」
「もらったわ!」
スカイのセンタリングで、スカーレットが弾丸シュートを放つ。
「ひ」
ウマ娘のパワーで放たれたシュートは子供にとって危険だが、一切触れられないくらい速ければ逆に問題無い。
スカーレットなら狙いを外す事もありえない。
「やったー!」
「ふふん!これが、アタシ達の実力よ!」
これで同点になった。
その後もライスはヴェニュスパークをマークし続けた。
しかし子供達もなかなか手強く、オフェンスもディフェンスで油断は出来なかった。
「ルビー!行ったぞ!」
「ふっ」
そして拮抗したまま、試合終了。
ヴェニュスパークは悔しそうに頬を膨らませる。
「うぅ〜!引き分けは負けと同じです!もう一回!もう一回試合しましょう!」
『オレそろそろ帰るわ』
『じゃあわたしも〜。バイバーイ』
子供達は意外とドライに解散した。
良い意味で、これはただの遊びなのだ。
「それなら、決着はレースでつけましょう!」
「うん。それが良いと思う」
凱旋門賞の勝者はたった一人。
本当の決着に向けて、良い勝負をしようと約束したのだった。

ライスシャワー達と、凱旋門賞前最後に行うトレーニングは>>271(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さ)
270 : トレぴっぴ   2026/05/03 23:23:23 ID:hpthIbVaeU
スピード
271 : トレ公   2026/05/04 00:00:05 ID:NMxXEofkiY
根性
272 : ダンナ   2026/05/04 23:12:38 ID:uyaJh/7e6I
しっかり時間をかけて調整してきたおかげで、時差ボケや移動疲れは無い。
二度目の遠征という事もあり、アウェー感は無くなり極度の緊張で力を出せないという事も心配しなくて良い。
食事や言語の問題も解決している。
日本とは違う芝や独特なロンシャンのコースにも適応出来た。
「いよいよだね」
凱旋門賞は目の前。
プロジェクトL'Arcのメンバーとして研鑽を重ねてきた結果、ほとんどの課題を乗り越える事が出来た。
もはや日本のウマ娘が凱旋門賞を勝てないというジンクスは存在しない。
「今日が凱旋門賞前最後のトレーニングだ。気を引き締めていこう!」
潰せる問題は潰した。
ここまで来れば、あと必要になるのは根性だ。
最後の最後に、勝負を分けるのは勝ちたいという気持ちの強さ。
このトレーニングでその気持ちを燃え上がらせる。
「最終直線での追い比べに特化した併走をしよう。一人ずつ、順番にライスと走ってくれ」
まずはスカーレット。
抜かせない、という走りはシンプルだが手強い。
「はぁぁぁぁっ!」
「やぁぁぁっ!」
長めの直線である事を活かし、ライスが長く良い脚を使ってスカーレットをかわす。
「くあああぁっ!」
スカイがライスの内で駆ける。
策無しで勝負するための強さも持っている。
「ふっ!」
ルビーの鋭い末脚。
一瞬で加速する、短期決戦用の末脚はまるで刃だ。
「根性だ!気持ちは絶対に負けるな!」

トレーニングを見に来たのは>>273(佐岳メイまたはスピードシンボリ)
273 : お姉ちゃん   2026/05/04 23:13:38 ID:NMxXEofkiY
スピードシンボリ
274 : トレピッピ   2026/05/05 23:04:19 ID:PABI2PH77c
今日はお休み
275 : 使い魔   2026/05/06 23:09:25 ID:1a0CG2HMfQ
「皆、お疲れ様。千鍛万錬を重ねているようだな」
トレーニングに打ち込んでいると、スピードシンボリさんに声をかけられた。
偉大なレジェンドであるにも関わらず、何度もこちらを気にしてくれている。
「ますます良い仕上がりになっている。君の指導の賜物だな」
「ありがとうございます。ライスが頑張ってきた成果を見せられそうです」
ルビーとライスの併走を見てスピードシンボリさんが頷く。
かつて挑戦し、しかし叶わなかった夢。
今度こそ凱旋門賞勝利が成し遂げられるのではないかと、大きな期待を寄せてくれている。
スピードシンボリさんだけではない。
日本の多くのウマ娘やトレーナー、レース関係者、ファンが待ち望んでいる。
数少ない挑戦権を手にしたからこそ、その責任は重大だ。
「一度休憩にしよう!」
ライス達に呼びかける。
「あ、こんにちは」
ライスがぺこりとお辞儀する。
「わお、本物」
そう言えば、スカイがスピードシンボリさんに会うのは初めてだった。
276 : お姉さま   2026/05/06 23:09:30 ID:1a0CG2HMfQ
「また私と走ってくれるかな?無論、前より速くなっているつもりだ」
現役を退いてなおトレーニングを継続しているスピードシンボリさん。
かつてライスと本気の併走をした事があった。
短時間とは言え、当時のライスをギリギリまで追い詰めた走りは現役当時を思い起こさせる。
「お、お願いします!」
さっきまでと同じ形式で、レース終盤だけを切り取った併走を行う。
差しが得意なスピードシンボリさんに有利な条件だ。
「たぁっ!」
「ふっ!」
風のように軽やかな加速。
しかし洋芝を蹴るパワーも兼ね備えている。
「はは!」
走りながら笑っている。
しかしスピードは一切落ちていない。
「やはり走るのは楽しいな!あぁ、幸せだ!」
無邪気に走るスピードシンボリさん。
これが彼女の走りの本質なのだろうか。

併走の勝者は>>277(ライスシャワーまたはスピードシンボリ)
277 : トレーナー   2026/05/06 23:10:30 ID:/VNXGs2wr6
ライスシャワー
278 : トレぴっぴ   2026/05/07 23:13:54 ID:UOW.jGklbw
「くっ」
見ているこちらまでぶつかり合う圧を感じる。
強風に電気が流れているかのような、本気のオーラ。
トレーニングとは言え、今持つ全てを出し切ろうとしている。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「あぁぁぁぁぁぁっ!」
激しい末脚勝負を制したのは、ライスシャワーだった。
レース直前でライスが最高のコンディションにある事を再確認しつつも、やはりスピードシンボリさんの強さには驚かされる。
「はぁ、かはっ、ふぅ。惜しかった、な」
「だ、大丈夫ですか!?」
フラフラしているスピードシンボリさんを支える。
「ああ、ありがとう。やはり堪えるな」
命を削るような全身全霊の走り。
ライスは共に走って何を受け取ったのか。
「ライス、分かった。・・・ライス達が絶対に叶えるよ。受け取ったバトンを、ゴールに届ける!」
何度も挑み、しかし達成出来なかった悲願。
引き継がれ、重くなっていった想いが走りを通してライスに伝わった。
「君なら勝てる。私達の・・・いや、俺の夢を、託すよ」
「はい!」

ライスシャワーと話す場所は>>279(屋外または屋内)
279 : アネゴ   2026/05/07 23:14:54 ID:lLlORSZvz2
屋内
280 : トレぴ   2026/05/08 23:11:03 ID:N746zSBf7s
今日はお休み
281 : トレーナー君   2026/05/09 23:14:39 ID:x6WZaMtRCg
「いよいよ明日だな」
「うん。長かったけど、短かったような気もする」
凱旋門賞はついに明日開催される。
朝、休憩スペースでライスと話していた。
朝食前の時間をただ話すだけに使う。
それが今一番やりたい事だからだ。
「これまで色々なレースを走ってきたよね」
「デビュー戦に、デイリー杯ジュニアステークス。ダービーも。海外レースにも出たし、交流戦も何回も走った。GIも勝てた。本当に、色々走ってきたなぁ」
ライスシャワーと共に走ってきた道のりは、決して楽なものではなかった。
常に正しい選択が出来ているとは言えなかったし、常に勝たせる事も出来なかった。
それでも、一緒に駆け抜けた日々はとても有意義で素晴らしいものだったと断言出来る。
「ライスが走るのを見て、すごく多くの人が幸せな気持ちになったと思う。小さな身体で懸命に走る姿を見て勇気をもらったり、勝って喜ぶのを見て応援して良かったって思ったり、ライスから色々な感情を受け取った人はたくさんいるはずだ」
「そうなら、嬉しいな。でもね、ライスも同じくらい皆に貰ったんだよ」
282 : 使い魔   2026/05/09 23:14:46 ID:x6WZaMtRCg
レースを走るのはウマ娘。
しかしトレーナーや関係者、そしてファンの力は必要不可欠だ。
「皆の期待に応えたい。皆がライスの背中を押してくれるから、ライスは強くなれたんだ」
ライスは最初から強かった訳ではない。
むしろ弱気で引っ込み思案なウマ娘だった。
今こうして立派なウマ娘となって凱旋門賞に挑もうとしているのを見ると、改めて感慨深い気持ちになる。
「お兄さま。これからもライスと一緒にいてくれる?」
ここはただの休憩スペースのはずなのに、何故か花畑のような開けた美しい場所にいるように感じた。
「もちろん。これからも一緒に走っていこう」
ライスシャワーはきっとこの先も駆けていく。
凱旋門賞も通過点でしかないのかもしれない。
既に強くなったライスを、他でもない自分が支えていきたいと思った。

凱旋門賞当日の天気は>>283(晴れ・曇り・雨のいずれか)
283 : トレーナーさま   2026/05/09 23:15:46 ID:3ikqB8MsAo
晴れ
284 : お兄ちゃん   2026/05/10 23:14:23 ID:AlhbNITNDg
「ふぅ、晴れて良かった」
凱旋門賞当日、早朝。
外はまだ暗いが、目が覚めてしまった。
天気は予報通りの晴れ。
とりあえず濡れた洋芝で走る事は心配しなくて済む。
「おはよう。眠れなかったのか?」
「佐岳さん。・・・そうですね。ワクワクしてしまって」
佐岳さんも隣に座って風に当たる。
「はは、不安は無いみたいだな」
「つい最近まではありました。でも、今はもう完全に不安ゼロですよ。ベストは尽くしました。後はライスを信じるだけです」
不安は自信の無さの表れ。
自分達には、トレーニングやレースで積み上げた自信がある。
「頼もしいな。・・・君達にこの夢を預けて良かった。これまでの挑戦が無駄ではなかったと、君達は証明して見せた」
「佐岳さんも、です。佐岳さんが引っ張って、まとめて、助けてくれたから、ここまで来られたんです」
夢を預けたと言っているが、そうではない。
佐岳さんもプロジェクトL'Arcの一員だからだ。
「一緒に勝ちましょう!俺達の、夢を叶えるんです!」
佐岳さんの手を強く握る。
体温を通してこの熱意も伝わるはずだ。
「・・・ああ、本当に、そうだな。絶対に勝つぞ!」

凱旋門賞でのライスシャワーの枠順は>>285(1〜20番)
285 : お姉ちゃん   2026/05/10 23:15:23 ID:E3oasvGFUM
1番
286 : 使い魔   2026/05/11 23:15:20 ID:O8ivC64vMU
「・・・よし!」
ゼンノロブロイは両拳を握る。
「うん、行こう」
マンハッタンカフェは頷く。
「やったる!」
フサイチパンドラは自らの頬を叩く。
「ライスなら、出来る」
ライスシャワーは勝負服に付いている短剣に触れる。
『おおおおおおっ!』
歓声を浴び、堂々と登場する日本のウマ娘達。
今や日本のウマ娘は無謀な挑戦者ではなく対等な対戦相手だ。
『リガントーナだ!』
フランスや欧州のウマ娘も続々と現れる。
全員が強者のオーラを纏っている。
『きゃーっ!ヴェニュスパークちゃーん!』
世界最高峰のレースを前に、余裕もある。
『・・・モンジューだ』
『すげぇ』
狙うのはただ一つの頂点だ。

ライスシャワーと話すウマ娘は>>287(ヴェニュスパーク・リガントーナ・モンジューのいずれか一人)
287 : マスター   2026/05/11 23:16:20 ID:eBB95AoEP2
モンジュー
288 : アナタ   2026/05/12 23:13:17 ID:QL/4RWgveM
今日はお休み
289 : 相棒   2026/05/13 22:57:21 ID:R7VV95Yqak
「ライス、俺から言えるのは一つだけだ。・・・勝ってこい!」
「うんっ!行ってきます!」
パドックから戻ったライスをコースに送り出す。
今になって色々言う必要は無い。
互いに信じているからこそ、言葉一つで気持ちが通じ合う。
「あ」
ライスがコースへ向かっていると、あるウマ娘と目が合った。
「今日を楽しみにしていたよ、ライスシャワー」
欧州最強と言われているウマ娘、モンジューだ。
前線から退いていた彼女を呼び戻したのは、ライスを含めたウマ娘達が激しくぶつかり合い生まれた熱。
心の奥にあった炎が再び燃え始めたのだ。
「ライスが勝つよ。相手が誰だって」
最強のウマ娘に目をつけられるライス。
しかしライスは圧に押し潰されるどころか、強気に言い放った。
会話は少なかったが、炎は見せ合った。
「日本の悲願を達成する事が出来るのか!?1番ライスシャワー!」
日本に向けては、赤坂さんが実況を担当する。
聞き慣れた元気な声がアウェイ感を打ち消してくれる。
『感じさせて。燃え上がるような、熱い、熱い、走りを』
『愛するこの国に捧げます。私の走りで、希望を!』

逃げるウマ娘の数は>>290(0〜3人)
290 : マスター   2026/05/13 22:58:21 ID:DmhfRtZXm6
0人
291 : トレピッピ   2026/05/14 23:15:23 ID:hyg3Nv2wSo
「最後にモンジューがゲートに収まります。世界の頂点を決める凱旋門賞。今、スタートしました!」
スタートは揃っていた。
今回の凱旋門賞は20人立てで行われる。
人数が多ければ、それだけスタート直後はごちゃごちゃしやすくなる。
「前を行くのは3番、5番と9番。外から12番ゼンノロブロイ」
積極的に先頭を狙うウマ娘はいない。
逃げが得意なウマ娘が不在であるため、先行策を取るウマ娘が先頭に立たざるを得ない。
「大丈夫、こういう展開は何度も経験してる」
様々なレース展開に対応出来るようなトレーニングは積んできた。
ライスは焦らず自分のペースを維持している。
「後ろに固まっているか」
ヴェニュスパーク、リガントーナ、モンジュー、マンハッタンカフェが中団やや後ろに並んでいる。
きっと凄まじいプレッシャーが放たれているだろう。
「18番フサイチパンドラは普段より後ろに控えている。1番ライスシャワーの背後にいます」
外からのスタートだったフサイチパンドラが内に切り込みながら位置取る。
5、6番手にいるライスの後ろで休む形になった。
「コーナーに入り、ここから下り坂。おっと!4番ヴェニュスパークが上がっていく!」
『ここです!』
下り坂を利用して加速し、位置を上げていくヴェニュスパーク。
早めに動く事にしたようだが、これから待ち受けるフォルスストレートと最終直線のためのスタミナはあるのだろうか。
いや、彼女は勝算があるからこうしたのだろう。
「んじゃ、あたしも乗るっきゃないじゃん?」
ヴェニュスパークの仕掛けに呼応するように、フサイチパンドラも加速した。

最終コーナー突入時に前にいるのは>>292(ヴェニュスパークまたはフサイチパンドラ)
292 : 使い魔   2026/05/14 23:16:23 ID:/2mRDY32u6
フサイチパンドラ
293 : ダンナ   2026/05/15 23:06:05 ID:Ypn951rtEk
今日はお休み
294 : トレぴ   2026/05/16 23:00:23 ID:8sshA68z6Q
「勝負、です!」
ヴェニュスパークが一気に加速し、フサイチパンドラと並ぶ。
前回覇者の圧倒的な強さを観客に見せつけているかのように感じられた。
「たぁっ!」
フサイチパンドラが抜け出そうとする。
ヴェニュスパークはストライドをぴったりと合わせて対応する。
状況に応じて柔軟に走り方を変えられるのも彼女の強みだ。
「うあああっ!」
両者かなりペースを上げる。
既に2番手に並びかけていた。
「最終コーナーに入った!」
下り坂が終わり、全体のペースがやや落ちる。
併走のような一対一の競り合いは、フサイチパンドラが制したようだ。
「はぁっ、ひっ。きっちぃ〜!でもぉ!やったったぁっ!」
「ふぅ、はぁ。良い、ですね。あったまって、来ました!」
勝負の形式をきちんと決めた訳ではないが、二人は走る事を通して対話していた。
「フフ・・・熱が伝わってくるわ。思わず、触れたくなる」
リガントーナは半分無意識に脚を速めた。
「早い仕掛けだ。いつもの追込とは少し違う」

リガントーナと競り合うのは>>295(ライスシャワー・ゼンノロブロイ・マンハッタンカフェのいずれか一人)
295 : トレピッピ   2026/05/16 23:01:23 ID:NnJi5kjNJ6
マンハッタンカフェ
296 : キミ   2026/05/17 23:09:00 ID:T/yv00FEbY
「・・・アナタは、陽炎で、揺らがない」
マンハッタンカフェはリガントーナが速度を上げたのを見てやや外に出た。
何かとリガントーナが重なって見えているのか。
「今日こそは、追いつく。世界の誰よりも、きっと、アナタは強い。その背中に、触れたい」
導かれるように凱旋門賞を走るマンハッタンカフェ。
リガントーナの背後にぴったりとつけた。
「いや、もっとだ」
マンハッタンカフェのトレーナーはその先の動きを読んでいた。
大外からリガントーナに並びかける。
今日の彼女は誰かの背中から伸びる影ではない。
「静かで、暗い。それなのに、熱い」
リガントーナは隣から感じる熱を浴びて笑う。
「6番リガントーナと11番マンハッタンカフェが上がっていく!1番ライスシャワーに迫る!」
状況が次々と変わるが、ライスはまだ動かない。

ライスシャワーがマークするウマ娘は>>297(フサイチパンドラ・ヴェニュスパーク・マンハッタンカフェ・リガントーナ・ゼンノロブロイ・モンジューのいずれか一人)
297 : アネゴ   2026/05/17 23:10:00 ID:eU9R7p/5fc
モンジュー
298 : ダンナ   2026/05/18 22:57:37 ID:JXOBEodDW2
「フッ。盛り上がってきたじゃないか」
モンジューはこれまで全ての展開を、自分を引き立てる演出であるかのように思っているようだ。
他人を見下すタイプではないが、自分の強さは絶対だと思っている。
「はぁぁぁぁっ!」
モンジューが動き出した。
後ろの方から迫る空気の重さがウマ娘達を萎縮させる。
『師匠にだって、邪魔はさせません!』
ヴェニュスパークも加速する。
それに反応してフサイチパンドラも加速した。
『ふふ、嬉しいわ』
リガントーナは踊るように走る。
フォームを変化させ、より荒々しく豪快な走りとなる。
マンハッタンカフェはリガントーナを抑え込むように外側を位置取り続ける。
「く」
ライスがリガントーナ達に抜かれてしまった。
その後ろ、つまりライスの隣にモンジューが上がってくる。
「追ってきたまえ!そして競い合おう!ライスシャワー!」
そう言い残してさらに先へ行ってしまった。
置いていかれた形になったライスだが、その眼差しには強い光が灯っていた。
その光は、モンジューただ一人を見つめていた。

日本で応援しているウマ娘は>>300(ゴールドシップ・エルコンドルパサー・オルフェーヴル・イナリワン・マヤノトップガンのいずれか一人)
299 : アネゴ   2026/05/18 22:58:37 ID:UAQtnT8N5s
イナリワン
300 : お兄ちゃん   2026/05/19 00:00:05 ID:GzJqbk9QHU
マヤノトップガン
301 : お姉ちゃん   2026/05/19 23:01:52 ID:7oBOK0rSh6
「ご、ごくり」
日本。
自室で凱旋門賞を観戦していたマヤノトップガン。
日本時間は夜11時過ぎなので、リアルタイムで観ているウマ娘は少ない。
「ここでモンジューが動いた!先頭集団目がけて加速する!」
マヤノトップガンは食い入るように中継を観ている。
かつて自分と戦ったライバルが、世界の舞台で最高峰のレースを繰り広げている。
ジャパンカップもレベルの高いレースだが、やはり海外レースとは違う。
「ほんと、キラキラしてるなぁ。マヤも、いつか・・・!」
ここで、リガントーナが速度を落とした。
表情に大きな変化は無い。
『はぁっ!』
一瞬息を入れて、再び加速し直した。
「えーっ!?」
「おー!今度ボクもやってみよっと!」
ライス達が成長している間、リガントーナもまた成長していた。
走り方の幅が広がっている。
「ライスさん、頑張れ。負けないで」
祈るように言った。
マヤノトップガンだけではない。
日本中が挑戦者の勝利を願っている。
遠く離れた場所からでも、応援の力はきっと届く。

最終直線突入時に先頭にいるウマ娘は>>302(フサイチパンドラ・ヴェニュスパーク・マンハッタンカフェ・リガントーナ・ゼンノロブロイ・モンジューのいずれか一人)
302 : 貴方   2026/05/19 23:02:52 ID:GzJqbk9QHU
モンジュー
303 : お兄ちゃん   2026/05/20 22:40:31 ID:nLbOsYH33g
今日はお休み
304 : マスター   2026/05/21 23:04:21 ID:TqmLFVgDCg
「フォルスストレート、偽りの直線に入る!先頭は3番。続いて12番ゼンノロブロイ。1バ身離れてフサイチパンドラとヴェニュスパーク!さらにリガントーナとマンハッタンカフェ!その外からモンジュー!」
「全体的に仕掛けが早いな」
佐岳さんが歯噛みする。
本来、差しが得意なウマ娘が既に前方にいる。
かかっている訳ではなく、今回は上がっていくプランを選んだというだけの事だろう。
いずれにしろ、ここからさらに伸びるのは間違いない。
「行くぞ!」
モンジューが強く踏み込む。
クッション性が高いはずのバ場が砕けて飛び散った。
「うあああっ!」
フサイチパンドラが追いかけようとするが、加速し切れない。
隣にいるヴェニュスパークも同様だ。
『いつの間にか、脚がっ!?』
近くにモンジューがいるというだけで、無自覚に体力を消耗してしまう。
師匠の走りを見慣れているはずの弟子でさえ、本気のオーラを浴び続ければそうなるのだ。
『そうこなくちゃ、ね』
リガントーナは続けて加速する。
しかし差がなかなか縮まらない。
「譲りま、せん」
マンハッタンカフェが外側を塞いでおり、抜け出しにくい位置を走らざるを得ないからだ。
マンハッタンカフェは自分が確保した最適なコースを走り続ける。
「最終直線を先頭で駆け抜けてきたのは、モンジュー!モンジューだ!」
「はぁぁぁっ!」
「くっ!たぁぁぁぁっ!」
すぐ後ろをゼンノロブロイが追う。
一度抜かれてしまったが、気力の炎はまだ消えていない。
「おおっと!?なんと後ろからライスシャワー!1番ライスシャワーが飛んできた!」

ライスシャワーとモンジューが並ぶのは>>305(残り400mまたは残り200m)
305 : トレぴ   2026/05/21 23:05:21 ID:tObiVAd/CM
残り400m
306 : あなた   2026/05/22 23:18:10 ID:fng70/2LO.
「っ」
「来た!」
「行っけーっ!」
「ライスゥゥゥッ!」
ここまでよく耐えた。
焦らず体力を温存し続けたのは今この時のためだ。
全力でモンジューを追う。
「ライスがこの手で、この脚で、勝つんだ。勝って皆に、幸せを届けるんだ!」
鬼気迫る勢いでぐんぐん加速していく。
「それを待っていた」
すぐ後ろのゼンノロブロイ、やや離れたリガントーナとマンハッタンカフェ。
そして迫るライスシャワー。
モンジューは後ろをちらりと見て、笑った。
「もう、少しっ!なの、に。うあああっ!」
ゼンノロブロイがやや後退する。
それと入れ替わるように、ライスがモンジューに並ぶ。
「残り400!ライスシャワーがついに世界に並んだ!」

一着と二着のウマ娘の着差は>>307(ハナ差〜2バ身)
307 : トレーナーちゃん   2026/05/22 23:19:10 ID:RWI8vzRrVc
ハナ差
308 : お兄ちゃん   2026/05/23 23:12:40 ID:1v5QtrDfVE
『ああああっ!』
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
モンジューに食らいつくのはライスシャワーただ一人。
残り400mで、この競り合いに決着をつけなければならない。
「残り300!」
まだ少しだけモンジューが前にいる。
ライスは限界を超えて力を使っている。
いつ燃え尽きてもおかしくない。
心配な気持ちはあるが、止める事は出来ない。
どれだけの痛みが伴っても、彼女は夢のために走るだろう。
「勝て!勝て!勝て・・・っ!」
「残り200!モンジューはまだ粘る!」
ほんのわずかだが、差は縮まっている。
モンジューにも王者の余裕は無く、全身全霊で走っている。
「これで、終わりだ!」
モンジューがさらに力を振り絞る。
正真正銘、これが最後の力だろう。
「残り100!ライスシャワーが並んだ!」
「うああああああっ!」
ライスもさらに加速した。
もはや気力の強さだけで速くなっている。
勝ちたいという気持ちが、ライスを動かす。
「モンジューか!ライスシャワーか!モンジューか!?ライスシャワーか!?二人並んでゴールイン!」
ほとんど同着。
あるとすれば、ハナ差。
「勝ったのは・・・ライスシャワーだぁぁぁぁっ!」

ライスシャワーは倒れるか>>309
309 : お姉さま   2026/05/23 23:13:40 ID:McvIYjI71g
倒れそうになるが、何とか堪える
310 : アナタ   2026/05/24 23:04:59 ID:5Km2m.jrqM
「はぁ、はぁ、かはっ」
ライスはゴールしてしばらくは、呼吸に精一杯だった。
ライバルの姿や掲示板を見る余裕も無いくらい、力を使ってしまっていた。
「おおおおおおおおお!」
観客の声が何を意味しているのかも理解出来なかった。
ただの大音量としか認識出来ていない。
「良いレースだった」
モンジューがライスに手を差し伸べる。
ライスは何とか手を取った。
「見ると良い。これが世界の頂点から見える景色だ」
数多の観客、激戦を終えたライバル、見守っている仲間。
そして掲示板には、1番が一着という表示。
「ライスが、勝ったんだ・・・」
ついに自覚する。
自分が勝ったのだと。
「そっか。うぅ、ライスが」
長い努力の道を越え、ライスシャワーが凱旋門賞を勝利した。
「ライス!ライスぅぅっ!」
「お兄さま・・・」
安心したのか、ライスの身体から力が抜ける。
そのまま意識が飛んでしまうかと思われたが、何とか堪えた。
最後まで堂々とした姿を見せるという意地が、ライスを倒れさせなかった。
「やった!やったな!うぉぉぉぉぉっ!」
「うんっ!ライス、ライスね、勝てたよ!」
強く抱き合う。
とてつもない力が秘められた小さな身体。
ありったけを出し切ったライスの身体は炎のようにとても熱かった。
惜しみない拍手と歓声が、シャワーのように降り注いだ。

ライスシャワーと話すのは>>311(佐岳メイ・スピードシンボリ・ハッピーミークのいずれか一人)
311 : アナタ   2026/05/24 23:05:59 ID:SwoemBzKVI
ハッピーミーク
312 : 貴方   2026/05/25 22:54:42 ID:CbDWk7Z2pw
今日はお休み

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